□KAMMENNYI TSVETOK(カーミニ ツヴィートク)について□


"KAMMENNYI TSVETOK"は私nutmegの鉱物蒐集と自然に関する話題を扱っている趣味のサイトです。
典型的文系人間のため、鉱物に関しては純粋な自然科学的な興味と古来から伝えられて来た石の持つ神秘性や象徴性の両面に対して同じ位興味を持っています。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました、私が愛する「石の花」達の魅力を少しでもお伝えできればと思います。


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2004/01/02//Fri.
ニュージーランド旅行記7 オークランド
旅行7日目にはクイーンズタウンから今回唯一の北島の都市オークランドへと国内線の空路で移動した、オークランドで一泊し、翌日東京へ戻る。


クイーンズタウンに未練たっぷりのKとニュージーランド航空の国内便に乗り込む。
約2時間45分のフライトの途中、富士山にそっくりの火山が見えた、映画「ラストサムライ」でも富士山の代役を務めたマウント・タラナキである。(自国が舞台の映画を環境が悪化しすぎて撮影場所を提供出来無い日本は本当に情けないと思う、ちなみにこの映画、冒頭の合戦シーンにNZ特産の例の巨大羊歯がしっかり出演していて、思わず爆笑しそうになった)
私達を日本人と見るや、アテンダントのおじさんが陽気に『マウント・フジ〜!』とおどけてみせたので思わず爆笑してしまった。


オークランドは人口140万人を抱える北島の大都市である、実はNZの人口の75%はこの北島に住んでいる。
それまで観て来た南島の街と違い、市内には高層ビルが建ち並ぶ、湾内にはヨットが多く停泊し“City OF Sails”「帆の街」の異名を持つ。
近代的な建物、海、市内に立つ塔、何処かに似ていると思っていたら「横浜に似てない?」とK、なるほど。(実は横浜は同名のアメリカの都市オークランドの姉妹都市になっている、NZのオークランドの姉妹都市は福岡の博多)


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オークランド




街に出て念願のマクドナルドのNZ限定メニューKIWIバーガーを食べに行く。
カウンターでシーザーサラダとKIWIバーガーを頼むと、凄まじく巨大なサラダと山盛りのポテト、日本で食べるBIGマックよりも厚みのあるKIWIバーガーが出て来た。
KIWIバーガーはKIWI達の好きなものがイラストで描かれた黄色のパッケージに入っていた、パンをめくってみるとレタスと目玉焼き、ビートルート(beetroot)(甘みのある赤紫色のカブの様な野菜)のスライスが挟まっている、それにしても凄いボリューム!


KiwiBurger


kiwiバーガー




ここで、NZの食事に付いて少し触れておく。
牧畜が盛んな国なので、当然肉料理がメインになる、NZビーフはもちろんラム肉、脂身が少なくさっぱりとした鹿肉まで様々な肉料理が楽しめる、殆どはステーキなど素材を生かしたシンプルなものが多い、シーフードとしてはNZ名物のクレイフィッシュという伊勢海老そっくりの海老が有名。
デザートは何故かどこにいってもアイスクリームが出てきた、NZは世界一のアイスクリーム消費国なのだ、特にこってりした味のホーキーポーキー(Hokey Pokey)という銘柄のものが有名で何処の観光地に行っても看板が出ていた。
NZ固有の料理としてはマオリの伝統料理であるハンギ料理が有名だが、今回は食べる機会が無かったのが残念。
それにしても旅行社で用意してくれた和食弁当は不味くて本当に辟易させられた。


残念ながらオークランドについてはあまり書く事が無い、正月(この日は1/2)で有った為か、殆どの施設が早め(現地時間15:00に閉店の店が多かった)に閉まってしまったので土産物屋で買い物をする以外ホテルで大人しくしている他なかったからだ。
この辺がリゾート地である南島クイーンズタウンとリアルな生活の場である北島のオークランドの違いなのだろう。


明日はもうこの国を飛び立たなばならない、オークランドの夜景を眺めながら、素晴らしい体験の出来たニュージーランドとの別れを惜しんだ。


夜景


オークランドの夜景


2004/01/01//Thu.
ニュージーランド旅行記6-ミルフォードサウンド

この旅行の計画者は同行のKだ、元々自然大好きなのだがThe Lord of the Ringsの大ファンでもある彼女はぜひロケ地を観てみたいとこの旅行を計画したのだ。この日は早朝にホテルを出発、世界遺産フィヨルドランド国立公園の中に有るミルフォード・サウンドへ向かう




早朝の集合に眠い眼を擦りながらバスに乗り込む、このツアーを企画するrealjourny社のバスは周囲が観やすい様に座席が外側に傾斜がつき、天井部分もガラスになっている。
Kは車内で貰ったオプションツアーのパンフの中にLOTRのロケ地めぐりの飛行機ツアーを見つけ、何とか組み込めないかと思案して居た。
しかしこのツアーの後では時間的に難しい、添乗員さんに相談すると帰りにセスナに乗って帰れば、ガイド無しだがほぼ同じコースを飛ぶとアドバイスしてくれた。
マウント・クックで飛行機に乗れなかったKは是非乗りたいと言う、それに帰りの時間を大きく短縮出来るのだ。(バスだと5時間だがフライトだと40分で着いてしまう)
これも天候次第と言う事だが、とりあえず予約を入れてみる事にした。


クイーンズタウンを離れると、周囲の風景はのどかな牧場風景が多くなってくる。
羊と人間の割り合いが1:10と“羊の国”の印象の強いNZだが、近年は売価の安い羊肉から欧米でヘルシーで良いと人気が出てきている鹿に切り替える牧場も多いそうで、車窓から観ていると沢山の羊の牧場と共に、茶色の鹿を放牧している牧場も眼についた。
羊の種類は平地ではロムニー種がメイン、マウント・クック周辺など寒冷の高地では高級羊毛用のメリノ種が飼育されている。


ひたすら牧草を食べている羊達を眺めているうちについうとうとしてしまう、気が付くと湖畔の町ティアナウに着いていた。
NZでは町の名物が大きなモニュメントになって建てられている事が多い、魚釣りで有名な町は巨大な魚、果物で知られる町はフルーツのモニュメントが建っていて非常に分かりやすい。
ティアナウの町のモニュメントは飛べない鳥タカへだ、一度絶滅したと思われたタカへ(フィヨルドランドの入り口である此所ティアナウでも人口飼育されているタカヘを見る事が出来る。)は1948年にフィヨルドランドで生存が確認された、再発見の知らせに国中が沸き立ったそうである。


ティアナウを過ぎるといよいよ国立公園の中へと入る、左右にマヌカ・ハニーやハーブで知られるマヌカ(ティーツリ)の林が広がる。
この辺りからだんだんと天候が怪しくなって来た、フィヨルドランドは世界でもっとも雨の多い地帯の一つなのだ。
ミルフォード・ロードと呼ばれるミルフォード・サウンドへ抜ける唯一のルートをバスはひたすらに走って行く、左右の風景はそれまでとは違う雨林地帯特有のものに変わっていった。
銀色がかった白色の幹をもつ“シルバー・ビーチ”、[]木々[]に絡まる蔦類、木の下には大きな羊歯(羊歯(シダ)はNZを象徴する植物、特にシルバーファーンと呼ばれる羊歯をデザイン化したマークはラグビーチームALLBLACKSのマークを始め様々な場所で見受けられた)鮮やかな色彩のフューシャの花も見える。
途中ルピナスの花が咲き乱れる場所で休憩を取った、ルピナスは外来種だがNZの気候に合うらしく旅の途中あちらこちらで見かけたが、此所の花は他所より一段と色鮮やかで美しかった。


ルピナス

群生するルピナスの花




国立公園の奥に入れば入る程、天候は悪化していく、終に雨が降ってきてしまった。
眼下に氷河特有の地形であるU字渓谷ホリフォード谷の雄大な景色が見えて来た、周囲の岸壁には雨の為に出来たカスケード(雨水などで生じた一時的な滝)が幾筋も見える。
ホーマートンネルを抜けると、クレドウ川の急流が生み出した奇景キャズムを見学するため途中下車した。
駐車場から奥に入ると、雨林を一周15分位で散策出来るミニハイキングコースを歩く事ができる、順路を外れると危険な所も有るので注意して進んで行った。
雨林地帯特有の木の様に巨大な羊歯が繁り、木漏れ日のなか植物が生き生きとした緑を見せてくれた。


吊り橋を渡りながら下を覗き込むと、水煙の中に穴だらけの奇妙な形の岩が見える、キャズム(The Chasm)とはラテン語で「口を開けた窪み」の意味、クレドウ川の急流が小石を運び、巨岩を侵食してこの奇妙な景色を生み出したのだ。
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キャズム


バスに乗り込むと次はいよいよミルフォード・サウンドだ。(ミルフォード・サウンドの「サウンド」とは潮流の浸食で造られた入り江の事、ミルフォードの入り江は氷河に因る浸食なので本来はフィヨルドと呼ぶ方が正しい。)
それにしても雨足がだんだん強くなって行くのが気になる。
遊覧船の波止場についた頃には周囲は霧に覆われ、パンフレットなどで有名な入り江の風景は水墨画の世界そのものになっていた。
霧と雨の中を遊覧船は複雑なフィヨルドの入り江を進んで行く、周囲の風景をもっと良く見ようと甲板に出たが、予想以上に強い風と雨に押し戻されてしまう。
途中船はこの遊覧コースのハイライトであるスターリン滝(Stirling Falls)の真下を通った、雨の所為で勢いを得た滝を滝つぼの下から眺めるのだから大迫力だ、船の乗客から一斉に歓声が上がった。
アナウンス(英、日、韓の各国語で流される)が流れたので脇に見える巨岩の方を眺めると数匹のオットセイ(正式にはNew Zealand Fur Seal)が昼寝していた。


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ミルフォード・サウンド


観光を終えて遊覧船を降りると、添乗員の人からこの天候でセスナは飛べないとの知らせを受ける、セスナを予約していても中止の場合は、行きのバスに乗ってクイーンズタウンに帰る事が出来る、しかし帰路は5時間かかるので、計画していたクイーンズタウン周辺の散策は難しくなってしまった。


結局、この後はクイーンズタウンで買い物と食事だけをして、ホテルに戻ることにした。
この日は元旦、予約していたシーフードレストランの席に着くと小さなプレゼントが置いてある、中を開ける可愛いおもちゃが入っていて、正月から少し得をした気分。


ホテルに戻りKが町で買って来たLOTRのロケ本を読んでいたら、やはり湖上に見えていた半島(この半島にあるディアパークと呼ばれる公園がロケ地だった)とリマーカブルズ山脈は「二つの塔」のロケ地であった。
しかし明日はもうオークランドへ移動なのだ、Kはひどく残念がりもう一度『絶対ここに来る』と意気込んでいた。
→NZ旅行記7最終日へ
2003/12/31//Wed.
ニュージーランド旅行記5-Mt.Cook〜クイーンズタウン

この日は大晦日、前日の山登りで懲りた私と同行のKは別行動、Kはマウントクック周辺のトレッキング、私は一人でスキープレーンによる氷河観光に出かける予定。




夜明けに天候を観ようと窓から覗くと氷河が朝焼けに染まって、素晴らしい眺めを見せてくれた。
この日もマウントクックは快晴、2日も続けて天候が良いのは珍しいらしい(この天候が悲劇をもたらした事を後で知る事になる)


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朝焼けの氷河


前日のマウント・ジョンのトレッキングで自信の無くなった私は急きょ予定を変更し、スキープレーンのオプショナルツアーを申し込む事にした。
当日ホテルのカウンターに申し込みに行くと、天候によってぎりぎりまで飛ぶかどうか解らないと言う。
やきもきして待っていると、スキープレーンのパイロットから「今日は大丈夫」という連絡が入る、良かった!
迎えの車に乗って軽飛行機が並ぶ飛行場へと向かう。
スキープレーンは6人乗れば満員の小さなプロペラ機だ、足の部分にスキーの様なものがついていて雪面へのグラウンディングが可能になってる。


私が飛んだコースはタズマン渓谷の東側を上昇しタズマン川に沿って飛んだ後、タズマン氷河に着地する約40分のコース。(料金はNZ$280)
小さな飛行機に乗り込むと燃料の匂いが少々きつい、こんな小さな飛行機で大丈夫かな?などと心配している間にふわりと地上を飛び立った。
心配していた揺れも無く、飛行機は順調に氷河に削られた山肌の上を飛んで行く、夏場なので氷河によって鑿を当てられた赤茶色い山肌がくっきりと見え、その下には氷河の雪解け水を運ぶ川が細く蛇行しながら流れて行く。
やがて飛行機は真っ白な氷河の上にゆっくりと滑る様に着地した、プロペラが静止するとパイロットの誘導に従って氷河の上に降り立つ。


skiplane

スキープレーン




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タスマン氷河の眺め




一面何も無い雪原だ、静かで荘厳で美しい光景が広がっている、しんと静まり返った白い世界に私達の声だけが響く。
それにしても眩しい、ただでも紫外線が強いNZだが雪のため照り返しが凄まじいのだサングラスを着けていても眼が痛くなる。
周囲を見渡すとNZ最高峰のマウント・クックと第2位マウント・タズマンの頂きが見え周囲の山々の威容に圧倒される、氷河の雪を観察するとヘミモルファイト(ブルーグリーンの鉱物、中国産が有名)の様なブルーグリーンの影が雪塊に見える、このブルーは氷河の氷雪特有のものらしい、この雪解け水がNZ特有のあの鮮やかな色の湖を生むのだろう。
パイロットに指差された方を見ると険しいTazman Glacierの上に小さなロッジが建てられていた、登山者の為のものだろうがあそこまで登るのかと思うと気が遠くなる。
山上の小屋

山上の小屋




パイロットが記念撮影をしてくれると言う、私は普段写真を撮られるのが嫌いだが折角なので撮ってもらう事にした、写真はその場でちょっとした台紙に挟まれ当日のパイロットのサイン付きで渡される。(料金はその場で20NZ$を払った)
やがて飛行機は氷河雪原を離れ、Uターンして飛行場に戻るべく飛び立った。
飛行機の窓から眺めるとマウント・クックの山頂が雲の傘を被っているのが見える、再び雄大な景色に眼を奪われているうちにマウント・クック飛行場が見えて来た。


ホテルに戻ってみるとトレッキング組は未だ戻っていない、既にチェックアウトを澄ませているのでロビーで山を眺めながらぼ〜っと待つ事にした。
マウント・クックの山頂の雲が移り変わる様子を1時間くらい眺めて居ると、K達が戻って来た。
しきりに今日は楽だった、楽しかったあなたも参加すれば良かったのにと言う。
ちょっと残念だったが、そちらを選べば氷河観光は無理、限られた時間だから仕方が無い。


バスに乗り込み、途中幾つかの町を経由しながら次の宿泊地クイーンズタウンヘと向かう。
クイーンズタウンはワカティプ湖の湖畔に建てられたリゾートタウン。湖と四方を山に囲まれたその美しさが「女王にこそ相応しい」という事でこの呼び名がついたそうだ。
市街地から少し離れた宿泊先(宿泊先はメルキュール・リゾート)に着くと、連日のトランピングで疲れぎみのKを置いて市街地へと出た、各ホテルから市街地まではショッピングバスという有料の巡回バスが出ている。
この日は大晦日、クイーンズタウンの市街地は何だか浮き足立っている、カウントダウンに合わせてイベントをするらしく会場でバンドが練習していたり、ほろ酔い加減のKIWI達がそぞろ歩き、湖畔では深夜に花火を打ち上げるらしい。


気候を読み違えた為、洋服の着替えが底をついたのでTシャツを購入し、ホテルに戻って夕食をとる。
予約したホテル内のレストランへ入ると、見晴しの良い席に通された、ワカティプ湖とリマーカブルズ山脈の素晴らしい光景が一望出来る。
日が陰ってくると西の方から一条の光が湖上に差し掛かり、湖に迫り出したケルビンハイツと呼ばれる半島を照らし出す、その光の道の上を小舟がゆっくりと渡っていくのが見えた。
やがて半島全体が金色に輝き、背景のリマーカブルズ山脈が鮮やかな薔薇色に染まった、まるで幻想画を見るような素晴らしい光景に居合わせた人々も食事の手を休めて見入っていた。
「エルフの島みたいだ」とK、ふと私は前方の光景に見覚えがあるのに気がついてKに聞いた「ねぇ、あの辺り本当にLOTRのロケ地じゃない?」「ふうん」とK、LOTRの大ファンの彼女だが疲れている所為もあり反応が鈍い。
美味しい食事と素晴らしい自然のイベントに満足して、私達は明日のミルフォードサウンドに備えて早く眠る事にした。
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クイーンズタウン


翌日、新聞で昨日マウント・クックで大雪崩があった事を知った、地元の有名登山家が4人も犠牲になったという。
連日の好天の為、氷河の雪が弛んだのが原因では無いかとのことだ、時刻を見ると丁度私達が山の自然の美しさに感激しながらホテルに戻った頃である。
美しいばかりでは無いNZの自然の厳しさを思い知らされる事となった。
→NZ旅行記6へ










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