□KAMMENNYI TSVETOK(カーミニ ツヴィートク)について□


"KAMMENNYI TSVETOK"は私nutmegの鉱物蒐集と自然に関する話題を扱っている趣味のサイトです。
典型的文系人間のため、鉱物に関しては純粋な自然科学的な興味と古来から伝えられて来た石の持つ神秘性や象徴性の両面に対して同じ位興味を持っています。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました、私が愛する「石の花」達の魅力を少しでもお伝えできればと思います。


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2008/06/19//Thu.
不思議な庭園水晶


Garden Quartz/Araquai, Minas Gerais, Brazil


今回ミネラルフェアでなんとしても探し出したかったのが写真の石です。
え?只のガーデンクォーツじゃないかって?ふふ実はこの石ちょっと面白いガーデンクォーツなんです。

きっかけは地元にある馴染みの石屋さん
「この間キャッツアイ効果のあるガーデンクオーツがあったよ」
さてはルチルでも入っていてそれに光があたって出ていたのでは?と尋ねると
「違うよ普通のガーデンの透明な部分に条光が出ていたんだよ」何じゃそれ??
でもその石は既に売却済、同じロットのそれ以外の石にその効果は見られなかったというのです。

ところが後日、GIA(米国宝石学会)発行の季刊誌「Gem&Gemology日本版」を読んでいたら最近見つかったという「スター効果」のあるガーデンクオーツの記事を見つけたのです、石屋さんが話していたのはこれだー!
こうして専門誌にレポートが上がっていると言う事は、ミネラルフェアに出ている沢山のガーデンクオーツの中に一つくらいは混じっているのじゃ…。
かくして今回のショーではガーデンの磨きを見れば片っ端からペンライトで光を当てまくり、周りからの不審な視線を浴びつつ、ようやく見つけたのがこの石です。
左下からベンツのマークの様に三条の光が出ているのが下の写真でお分かりでしょうか?
(おそらく本来は6条の星なのでしょうが、角度によって出方が変わるので写真では三条に写っています。)

カボッションや球状に磨いた石の表面に6条や18条の光が見えるスタークォーツはローズクォーツやジラソルなど半透明の石に多く見られ石に内包されたルチル、シリマナイト、デュモルチライトなどの針状、繊維状の鉱物が要因となり、結晶方向にそって並んだ繊維状の内包物に光が反射することによって起こります。
ではこの石のスター効果は何によって生まれているのでしょうか?
前述の「Gem&Gemology」のレポートによるとガーデンを形成するある種の「クローライト(泥岩)」によるものではないかと言うのです。
ガーデンクォーツに通常良く見られる緑のクローライトインクリュージョンには表面に艶が無いのですが、ピンク〜紫色の特殊なクローライト(リピドライト変種とみられる)の表面には光沢がありそこに反射した光が起こす効果で規則的な配置になりにくいクローライトによるこのような効果は極めて珍しいものなのだと言う事です。
今一つピンと来ない説明なのですが、そう言われてみればこの石も「G&G」誌に掲載されている写真もピンク〜紫色の赤っぽいガーデンです。
でも同じ様な石でもこの効果の確認出来ない石もありました、おそらく内包物の種類だけではなく後から形成された水晶の結晶角度、石のトリミングの仕方など色々な要素が組み合わさって生まれたスター効果なのでしょう。
知れば知る程興味のつきない個性的な「星の光入り庭園水晶」なのです。
ガーデンクォーツ


デジカメで光が動く様子を撮ってみました。
普通のスター効果より弱めなので、分かるかどうか…
石の真ん中あたりから光が出て石を支える人差し指の頭と 親指、 人差し指の付け根あたりまで光が伸びたベンツマーク条のスターが時計回りに動く様子が映っています。


コメント

あ、あの石ですね〜!
私もあの後一つ見つけましたよ。
私のはキャッツアイみたいに一条の光の筋が動くだけですが。
確かに、ピンク〜紫のガーデンです。
磨いてあるのに、妙に表面がつや消しに見えるのが不思議。

それともう一つ、すでに持っていたガーデンにもそれらしきものが。
でも、こちらはスモーキーで、中は白っぽいガーデンです。スモーキーの中なのでわからないけど、自治宇亜ピンク系のガーデンなんでしょうか。
KURO URL 06/20//Fri. [編集]
>Kuroさん
ショーでは大変お世話になりました。
Kuroさんも見つけられましたか、そちらはキャッツアイタイプなおですね。
「G&G」誌に掲載されていたサンプルも私の石の様な光が三条(6条)になるタイプと十字に交わっているタイプがありました。
後者がキャッツアイ風に見える石なのかも。
レポされている5つの石も全て同じピンク系統の色の内包物ですから、やはりこの色の泥岩の変種が起こす効果なのだろうと思います

同誌にピンク色の内包の顕微鏡写真も載っていましたが、泥岩の紐状(虫状)の外見は一緒なのですが緑のものと違い表面が金属風に光っているのが分かるものでした。

表面がつや消し風にみえるのは一見透明に見える部分にも微細な泥岩が含まれている可能性もあるのかな?
つくづく水晶の内包物って奥が深いですね(^^;

棗@管理人 URL 06/20//Fri. [編集]








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