□KAMMENNYI TSVETOK(カーミニ ツヴィートク)について□


"KAMMENNYI TSVETOK"は私nutmegの鉱物蒐集と自然に関する話題を扱っている趣味のサイトです。
典型的文系人間のため、鉱物に関しては純粋な自然科学的な興味と古来から伝えられて来た石の持つ神秘性や象徴性の両面に対して同じ位興味を持っています。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました、私が愛する「石の花」達の魅力を少しでもお伝えできればと思います。


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2003/12/28//Sun.
ニュージーランド旅行記3-ペンギンツアー

日が長いので、夏期には夕方からのオプションツアーを選ぶ事が可能だ。この日はPM4:00からクライストチャーチを出発し、アカロアの街を経由してからPohatu-Flea Bayのペンギンを保護している農場へ向かう


ニュージーランドに来て一番戸惑ったのは、気候が全く読めない事だ、「1日のうちに四季がある」と言われるこの国では午前中暖かくても夕方から酷く冷え込む事がある。
この気候に合わせる為には服を何枚も重ねて着ておいて、まめに脱ぎ着するしか無い。
この日も午前中は快適だったのだが、午後から曇り始めだんだん気温が下がった来た。
夕方から(といっても外は昼間の明るさ)ペンギンツアーだ、動物好きのKは朝からこのツアーを愉しみにしている。
ホテルのロビーで待っているとエコツアー(専門ガイドに従いながら環境を破壊しない様に注意し、訪問先に経済的・社会的貢献をするツアー)の日本人ガイドの青年が4WDで迎えに来た。
途中ツアーに参加する家族を拾って一路アカロアへと向かう「とんでもない山道を行きますから覚悟して下さい。」とあらかじめガイドに釘を挿されていたが、激しく蛇行する山道を通って車はひたすら進んで行く。
「ここで休憩しましょう。」小高い高台にある喫茶店で一服、天気が良ければ絶景が見えるはずだが、あいにく曇っているため景観は残念ながら今ひとつ。
またクネクネした悪路をしばらく行くとアカロアの町が見えて来た、アカロアの町は英国系移民到着以前にフランス系移民によって開拓された瀟洒な港町だ。
夏には世界最小のイルカが見られる事もあり、ハーバークルーズに人気がある。


しばらくアカロアの町を散策してから、最終目的地Flea-bayの農場へと向かう、途中で農場の女主人Shireenさんの車とすれ違った、彼女自身もエコツアーのガイドをしているのだ。
Flea-bayの農場で保護されているハネシロペンギン(英名White Flippered Penguin )は同じく希少種であるブルーペンギンの亜種で世界で最も小さなペンギン種の一つ、ニュージーランドでもこの農場を含め数カ所で生存が確認されているのみである、農場の持ち主である夫婦の手厚い保護の下で何とか繁殖に成功、Flea-bayはニュージーランドで最大のコロニーとなっている、とはいえ移民と共に持ち込まれた動物や環境の変化によって絶滅を危惧されているのが現状だ。
農場主夫妻は国から補助を得ずに、こうしたエコツアーやホームステイなどで得た収入をペンギン保護に活かしているのだ。


農場に近付いて行くに従って道幅が狭くなる、ついには車一台通るのがやっとの幅になってしまった。
周囲は断がい絶壁、もちろん未舗装だから車の振動も激しい、『とんでもない山道』とはこの事を指していたらしい。
しばらく行くと目前に木のゲートが見えてきた、ガイドが車を降りて手動で開ける。
広大な農場の中をしばらく進むと、Pohatu-Flea-bayのプライベートビーチに到着した。
湾の壮大な眺めに感動していると、先に到着していたShireenさんが私達の車に駆け寄って来た、波打ち際にもう一種の希少種イエローアイドペンギン(英名Yellow Eyed penguin)が上がって来ているらしい。
言われた方向を眺めると、ペンギンらしい鳥影が岩場をよちよち歩いているのが見える、しかし人に気付いたのかあっという間に波間に消えてしまった。
農場の中に入ると羊がのんびりと草を食んでいる、中に黒い羊が混じっているのが珍しい。
Shireenさんが来て、さっきのペンギンが登ってきそうだからここでもう少し様子を見てみようと言う。
農場の中にお気に入りの散歩コースがあり、時たま登ってくるのだそうだ、しばらく待ってみたがペンギンは登ってきそうに無い、Shireenさんも先にハネシロペンギンを見学してから戻ってみようと言う「さぁ、私の大切な子達(My Dear)を見に行きましょう!」
やっとハネシロペンギンとのご対面だ。


農場の斜面を登っていくと、ところどころに木で出来た営巣箱が設置されている。
「神経質になっている時期だからちょっとだけ、フラッシュを焚かなければ撮影しても良いわよ。」Shireenさんがペンギンの生態の説明をしながら営巣箱のふたを開けてくれた。
中にブルーグレーの羽に包まれた小さな愛らしいペンギンがいた、このコは女の子らしい。


White

White Flippered Penguin




次の営巣箱を開けると、今年生まれたばかりの雛が出て来た。
未だ産毛の雛はShireenさんの手から、彼女が先ほど湾で取って来た海藻を懸命についばむ、その様子がなんとも愛らしい。


換毛期の雄達が居る次の巣箱に向かう途中で、一匹のペンギンが柵に引っかかっているのに出会った。
巣箱から落ちてしまったらしい、Shireenさんは優しい手つきでペンギンを巣に戻そうしていたが、年寄りで衰弱していて戻れないらしい、結局農場に連れ帰って看病することにすると言う。


Ms.Shireen

ペンギン達の母Shireenさん




愛らしいペンギンたちの姿をたっぷり楽しんだ後、車を置いてある農場の入り口まで戻ると、なんと先程のイエローアイドペンギンが斜面に上がって来ていると言う。
双眼鏡を渡されたがなかなか見つけられない、指差された方に眼を凝らすと白い人影の様なもがぼんやり立っている。
なるほどあれがペンギンらしい、意外と大きいのだ。
「あなたたちは運が良い」とガイド青年がしきりに言う、昨日来た人々にはイエローアイドペンギンは姿を見せなかったらしい。
アカロアからの客を乗せたShireenさんの車に先導される形で、元来た道を一路クライストチャーチに戻って行く。
ただでも悪路なのに帰りは暗い上、霧が出て来て前が見えないのでとても恐い。
動物が出てきても「避けようが無いんですよね。」とガイドが言う、事実路上に横たわるウサギを見てしまった。
Sireenさんは町までのこの道を毎日の様に往復しているのだろう、ペンギン達の為にも彼女が災難に遭わない事を祈らずには居られない。


クライストチャーチに戻ったのは11時近くになっていた。
素敵なShireenさんにも会えたし、2種もの希少種ペンギンを見られたので動物好きのKも私も大満足。
ガイド青年に良いツアーでしたと礼を言うと、明日の準備の為に部屋に戻った。




POHATU PENGUIN TOURのHP
http://www.pohatu.co.nz/Home.wse
→NZ旅行記4へ

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